2009年03月16日
2009年03月08日
銀雨版シルヴィア キャラ設定
昔、とある小さな村に仲のよい夫婦がおりました。二人には長年子供がおりませんでしたが、二人して毎朝神様にお願いし続けたお陰か、おかみさんはようやく子供を授かりました。
ところで、この村の近くには大きな森がありました。
その森には「お菓子の家」と呼ばれる、いつも甘い匂いのする可愛らしい家がありました。その家には、村人達から「魔女」と呼ばれ、恐れられている老婆が一人、住んでおりました。
その老婆は、森に入ってくる人間を捕まえては食べたり、薬の材料にしてしまったりすると言われておりました。
ある日のことです。
おかみさんが家の中で本を読んでおりますと、外から何か歌のようなものが聞こえてきました。
歌を歌うその声はしわがれていて、恐ろしいものでありました。
『丈夫な子供を産むのなら、お菓子の家の庭にあるノヂチャをお食べ
青くて瑞々しい、美味しいノヂチャ
食べれば幸せ、夢のような味
お菓子の家のノヂチャを食えば 皆幸せ、子供も満足』
そんな歌を3度ほど繰り返すと、その声の主はどこかへと去っていき、歌も聞こえなくなりました。
その歌を聞いてからというもの、おかみさんは『お菓子の家』にあるノヂチャが、なんだか無性に食べたくて仕方なくなりました。
青くて瑞々しいノヂチャを思い浮かべるだけで、お腹が空き、気が狂いそうになっていきました。そして、他の食べ物が全くのどを通らなくなってしまいました。
やがて、おかみさんは体の具合を悪くして、倒れてしまいました。
「どうしたんだい、お前。どうして何も食べなくなってしまったんだ」
心配した旦那さんがそう聞くと、おかみさんは息も絶え絶えにこういいました。
「お菓子の家の庭にある、ノヂシャが食べたいの。ああ、もう駄目。それを食べなくては私は死んでしまうわ」
旦那さんはそれを聞いて、驚きました。
「一体どうしていきなりそんなことを言うんだい。大体、なんだってお前が、お菓子の家の庭にノヂシャが生えていることを知っているんだ」
おかみさんは、この前聞いた歌のことを話しました。旦那さんは、その歌を歌ったのは『お菓子の家』に住む魔女に違いないと思いました。
身篭っているおかみさんに聞こえるように、わざとそのような歌を歌ったに違いありません。
「駄目だよ、あそこに住む婆さんがどんな奴か知っているだろう? きっと、ノヂシャをとりにいった者を食っちまうつもりなんだ」
そう旦那さんは言いましたが、おかみさんはいやだいやだ、と首を横に振り続けるばかりでした。
仕方なく旦那さんは、『お菓子の家』の庭にあるノヂシャをこっそりとりにいくことにしました。
旦那さんは夜になると『お菓子の家』の裏にある庭にこっそり入り、魔女に見つからないようにしながら、急いでノヂシャを摘んで、おかみさんに食べさせてやりました。
そのノヂシャで作ったサラダはとても美味しいものでした。
おかみさんはそのサラダの味が忘れられなくなり、またノヂシャが食べたいと騒ぎだしました。
その度に、旦那さんは庭からノヂシャを摘んでは、おかみさんに食べさせてやっておりました。
ところが、ある日のこと。
いつものように旦那さんが庭へやってきますと、目の前に恐ろしい魔女が立っているのが見えました。
旦那さんはすっかり恐ろしくなって、逃げることも出来ずに立ちすくんでおりました。
「ばれていないと思ったかね。私はね、あんたがノヂシャを盗むところをずっと見ていたんだよ。まあ、随分ととってくれたじゃないか」
「嗚呼、ごめんなさい! うちの妻が、どうしてもというので! ここのノヂシャは美味しい、という歌を聞いたら無性にそれが食べたくなった、食べなければ死んでしまうとまで言ったのです! ああ、どうかお許しを!」
土下座して謝る旦那さんをみて、魔女はにやりと笑いました。
「私の歌が、余程効いたと見える。まあ、いいさ。そんなにノヂシャがほしいなら、いくらでもくれてやる。ただし、お前のおかみさんが産んだ子供を、私にくれるというのなら、の話だけどね」
旦那さんは大層驚きました。しかし、あまりに気が動転しておりましたので、思わずうなずいてしまいました。
旦那さんは、たくさんのノヂシャを持って帰り、おかみさんに与えました。
そしてしばらくして、おかみさんは一人の娘を産みました。
おかみさんは、その娘を「シルヴィア」と名づけました。
しかし数日後。
家におしかけてきた魔女に、その娘は半ば無理矢理連れて行かれてしまいました。
魔女はシルヴィアに「ラプンツェル」と名づけました。
*************************
というわけで、銀雨版のシルヴィアの設定を書いていこうかな、と。
もう少ししたら、少しずつ動かしていきたいです。
追記に、自己満足のキャラ設定。 続きを読む
ところで、この村の近くには大きな森がありました。
その森には「お菓子の家」と呼ばれる、いつも甘い匂いのする可愛らしい家がありました。その家には、村人達から「魔女」と呼ばれ、恐れられている老婆が一人、住んでおりました。
その老婆は、森に入ってくる人間を捕まえては食べたり、薬の材料にしてしまったりすると言われておりました。
ある日のことです。
おかみさんが家の中で本を読んでおりますと、外から何か歌のようなものが聞こえてきました。
歌を歌うその声はしわがれていて、恐ろしいものでありました。
『丈夫な子供を産むのなら、お菓子の家の庭にあるノヂチャをお食べ
青くて瑞々しい、美味しいノヂチャ
食べれば幸せ、夢のような味
お菓子の家のノヂチャを食えば 皆幸せ、子供も満足』
そんな歌を3度ほど繰り返すと、その声の主はどこかへと去っていき、歌も聞こえなくなりました。
その歌を聞いてからというもの、おかみさんは『お菓子の家』にあるノヂチャが、なんだか無性に食べたくて仕方なくなりました。
青くて瑞々しいノヂチャを思い浮かべるだけで、お腹が空き、気が狂いそうになっていきました。そして、他の食べ物が全くのどを通らなくなってしまいました。
やがて、おかみさんは体の具合を悪くして、倒れてしまいました。
「どうしたんだい、お前。どうして何も食べなくなってしまったんだ」
心配した旦那さんがそう聞くと、おかみさんは息も絶え絶えにこういいました。
「お菓子の家の庭にある、ノヂシャが食べたいの。ああ、もう駄目。それを食べなくては私は死んでしまうわ」
旦那さんはそれを聞いて、驚きました。
「一体どうしていきなりそんなことを言うんだい。大体、なんだってお前が、お菓子の家の庭にノヂシャが生えていることを知っているんだ」
おかみさんは、この前聞いた歌のことを話しました。旦那さんは、その歌を歌ったのは『お菓子の家』に住む魔女に違いないと思いました。
身篭っているおかみさんに聞こえるように、わざとそのような歌を歌ったに違いありません。
「駄目だよ、あそこに住む婆さんがどんな奴か知っているだろう? きっと、ノヂシャをとりにいった者を食っちまうつもりなんだ」
そう旦那さんは言いましたが、おかみさんはいやだいやだ、と首を横に振り続けるばかりでした。
仕方なく旦那さんは、『お菓子の家』の庭にあるノヂシャをこっそりとりにいくことにしました。
旦那さんは夜になると『お菓子の家』の裏にある庭にこっそり入り、魔女に見つからないようにしながら、急いでノヂシャを摘んで、おかみさんに食べさせてやりました。
そのノヂシャで作ったサラダはとても美味しいものでした。
おかみさんはそのサラダの味が忘れられなくなり、またノヂシャが食べたいと騒ぎだしました。
その度に、旦那さんは庭からノヂシャを摘んでは、おかみさんに食べさせてやっておりました。
ところが、ある日のこと。
いつものように旦那さんが庭へやってきますと、目の前に恐ろしい魔女が立っているのが見えました。
旦那さんはすっかり恐ろしくなって、逃げることも出来ずに立ちすくんでおりました。
「ばれていないと思ったかね。私はね、あんたがノヂシャを盗むところをずっと見ていたんだよ。まあ、随分ととってくれたじゃないか」
「嗚呼、ごめんなさい! うちの妻が、どうしてもというので! ここのノヂシャは美味しい、という歌を聞いたら無性にそれが食べたくなった、食べなければ死んでしまうとまで言ったのです! ああ、どうかお許しを!」
土下座して謝る旦那さんをみて、魔女はにやりと笑いました。
「私の歌が、余程効いたと見える。まあ、いいさ。そんなにノヂシャがほしいなら、いくらでもくれてやる。ただし、お前のおかみさんが産んだ子供を、私にくれるというのなら、の話だけどね」
旦那さんは大層驚きました。しかし、あまりに気が動転しておりましたので、思わずうなずいてしまいました。
旦那さんは、たくさんのノヂシャを持って帰り、おかみさんに与えました。
そしてしばらくして、おかみさんは一人の娘を産みました。
おかみさんは、その娘を「シルヴィア」と名づけました。
しかし数日後。
家におしかけてきた魔女に、その娘は半ば無理矢理連れて行かれてしまいました。
魔女はシルヴィアに「ラプンツェル」と名づけました。
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というわけで、銀雨版のシルヴィアの設定を書いていこうかな、と。
もう少ししたら、少しずつ動かしていきたいです。
追記に、自己満足のキャラ設定。 続きを読む
at 02:40|Permalink│Comments(0)
2009年02月24日
結局
銀雨で私こと、シルヴィアの分身的存在のキャラをつくってしまったー。
分身といっても別に本当に分身したわけではないけれど……。
無限もあと少しで終わるし、やっぱりキャラに愛着があるものだから、ついね……。
まあ、少しずつ動かしていく予定。……でも、まあ背後的にあっちの方を魔女っことか魔法少女ーとかいって弄るのは勘弁してほしいかな、みたいな感じ。
……まあ、まったく動いていないから、今のところ問題ないけどねー。
しばらくしたら、設定とか載せるつもり。
ああ、どんどんキャラが増えていくー……
分身といっても別に本当に分身したわけではないけれど……。
無限もあと少しで終わるし、やっぱりキャラに愛着があるものだから、ついね……。
まあ、少しずつ動かしていく予定。……でも、まあ背後的にあっちの方を魔女っことか魔法少女ーとかいって弄るのは勘弁してほしいかな、みたいな感じ。
……まあ、まったく動いていないから、今のところ問題ないけどねー。
しばらくしたら、設定とか載せるつもり。
ああ、どんどんキャラが増えていくー……
at 00:49|Permalink│Comments(0)